口の中の血豆は危険信号? 肝臓をいたわって脳出血を防ごう!


皆さんは口の中に血豆ができることはありませんか?
私は頻繁にできます。もう何年も前からですが、たて続けにできるときと、しばらくできないときとがあるような感じです。


恥ずかしながら最近のものです・・・二つ並んでほぼ同時に発生しました (゚Д゚)!


専門的には口腔内血腫とか血疱などと言われるようです。例えばスルメやカリカリに揚がったフライのような口触りの固いものを食べているときや、熱々のラーメンを啜っているときなどに、頬の内側や舌の縁などにポチリと膨らみが生じてピリピリと痛みだします。たいがいは小豆粒ぐらいまで膨らんで停止するのですが、ひどいときは喉近くでソラ豆大まで膨らむこともあります。


大きくなって二つが結合した後、自然に粘膜が破れて萎びました (ToT)




以下は私自身の経験的な推測ですが、血腫が大きくなるのにはおそらく浸透圧も作用していて、粘膜を介して口腔の水分が血腫内に引かれることで血腫の内圧が亢進し、それによって粘膜が内側から放射状に引き剥がされ、そこからさらに出血が生じるという様な悪循環があるように感じています。

その根拠として、血腫の発生時に水を口に含むと、血腫にしみるというか、痛みが増します。なので、自宅にいるときなら木綿針などで穿刺放血し、内圧を逃がして血腫が大きくなるのを防いだりしますが、食塩を口に含むのも応急的に血腫の拡大を抑止する効果があるような感じです。塩辛いですが・・・。

たしかに血腫を潰すとそこが口内炎になってしまう心配もあるのですが、私の場合は放っておいてもどのみち結局は潰れてしまいますし、血腫が拡大する前に早めに放血してやった方が結果的には被害が小さくて済む感じです。後は一昼夜ほど、うがい薬などでなるべく口腔の清潔を保つように心掛けます。細菌感染がなければ口腔粘膜の回復は案外早いです。


「それにしてもなぜこんなに血腫が出来るのだろう・・・」

疑問に思ってネットなどで調べてみたのですが自分の症状に照らして腑に落ちる解説がなかなか見当たらず、でもそんな中でだんだん分かってきたのは、血液中の「血小板」という成分が血液の凝固に関係していて、それが少なくなると出血が起こりやすくなったり止まりにくくなったりするということと、その血小板の産生を促すトロンボポエチンという物質が「肝臓」で生成されているということ。血小板は骨髄でつくられていますが、肝臓の不調でトロンボポエチンが少なくなると、血小板の産生も減ってしまうということなのです。

肝臓のこととなれば酒好きな私としては耳の痛い話になりそうですが、確かに検診ではいつも肝臓の数値について注意を受けるので、おそらくこのあたりが原因なのではと見当をつけました。

さらに調べてゆくと、心臓疾患や脳血管疾患の方が「血液をサラサラにする」として処方されているワーファリンという薬は、血小板の産生を抑制して血液を凝固しにくくする作用があるらしく、よくお年寄りが腕などに赤黒い皮下出血を作って

「ぶつけた覚えもないんだけど・・・」

と、首をかしげたりしているのは、そうした薬の服用によって細かな毛細血管からの出血が長時間止まらずに、思いがけない広範な皮下出血になったりするためのようです。歯科治療や外科手術の際にはそうした抗凝固薬を服用していると出血が止まらなくなるので、服用の有無については慎重に確認がなされたりもしています。


心筋梗塞平癒後に抗凝固薬を服用されている方の腕。皮下出血の原因に心当たりはないという。



ではその薬はどういう作用機序で血小板の産生を抑制しているのでしょう?

調べてみると、血小板の産生には「ビタミンK」が必要で、薬はその吸収を阻害することで血小板の生成を抑制しているとのことです。よく医師から納豆やワラビや海藻などの摂取を禁止されている方がいますが、それらの食品にはビタミンKが豊富なので、薬で吸収を抑えているのにわざわざ摂取しないようにということのようです。


ということで・・・

口の中の血豆に悩む飲んベェの私はどうするべきなのかということを以上の情報から逆説的に導き出してみると、まずはお酒を控えて肝臓をいたわり、納豆やワラビや海藻などを食べてビタミンKを摂取する・・・ということになるでしょうか (^^;)

実際、酒量を減らすと血腫の発生が遠のく感じはしています。市販の野菜ジュースの栄養表にビタミンKの項目を見つけて、最近はそれらをよく飲んでいます。コンビニで手に入る商品ではカゴメの「野菜一日これ一本」や、伊藤園の「毎日1杯の青汁」などがオススメです。

口の中に出来るこの血豆が何かの拍子に頭蓋の中で発生すればクモ膜下出血とか硬膜下血腫とかというものになるのですし、半年ほど前には白目が真っ赤になる結膜下出血も経験しました。そこここに現れているこの出血傾向を軽視し続けると、きっと遠からず取り返しのつかない程の痛い目に遭いそうな気がしてきたので、少し本気で肝臓と血管の健康に向き合ってみなければと感じている今日この頃です。

血管や粘膜の健康にはビタミンCなどの栄養も大切だそうですし、やはりバランスの良い食生活が大切なのですね。肝臓をいたわると言うとシジミ汁など思い浮かびますが、今はインスタントで良いものがあるので有難いです(^^;)

私の場合、現在のところは生活改善で様子を見ていますが、もし私と同じように口の中に血豆が出来やすいという方がおられたら、肝炎や脳出血などの深刻な病気の前兆であったりするかもしれないので、くれぐれも軽視せずに医師に相談されたりすることをお勧めします。


12の血液凝固因子とビタミンK

血液凝固は実質12の因子(※)によって説明されていますが、肝臓で産生される9つのうちの4つにビタミンKが関与しています。


(※第T〜XIII因子までが知られていますが、第Y因子は欠番となっています。)



当サイトではトップページで血小板の不足による出血傾向について取り上げましたが、じつは先日職場で検診を受けまして、それが偶然にも前出の画像の口腔内血腫を発症したその日でした。ですので血小板の数値がどのようになっているか興味津々だったのですが、結果として血小板の数は正常の範囲内でした。私の出血傾向は血小板の不足が原因ではないということです。ただ、肝臓の数値は毎度のことではありますが、やや高めでした。

では他に出血傾向の原因となる要素は何だろうということで、少し掘り下げて調べてみた結果が上の「12の血液凝固因子」です。それらのいずれかが欠乏すれば出血傾向が生じるわけなのですが、凝固因子のほとんどが肝臓で産生されていることから、やはり肝臓の健康が肝心なのだということが改めて理解できました。そしてビタミンKが肝臓におけるそれら血液凝固因子の産生に不可欠な栄養素であることも再確認できました。

ビタミンKには植物由来のフィロキノンと動物由来のメナキノン-4、納豆に含まれるメナキノン-7とがあって、細菌によって作られるメナキノンは私達の腸内でも産生されているそうです。

ちなみにビタミンKが多く含まれる食品は植物性のものでは納豆、モロヘイヤ、つるむらさき、ブロッコリー、キャベツ、ほうれん草、海藻など、動物性のものでは鶏肉、チーズなど。脂溶性ビタミンであるので、油と一緒に摂取すると吸収が良いということです。

以上のような背景から、ビタミンK欠乏の原因としては、例えば油脂分の消化吸収を助ける胆汁の分泌が不足したり、抗生物質の投与で腸内細菌が減少したり、幼児で腸内細菌叢の未発達な場合など、種々の要因に関連してビタミンK欠乏の起こり得ることが理解できます。

血管を丈夫にするビタミンCの働き



出血傾向に関わりの深い栄養素としてビタミンCがあります。

ビタミンC(アスコルビン酸)には人の健康に欠かせない幾つかの効用がありますが、その中でコラーゲン生成に関わる働きは血管を丈夫に保つという観点で非常に重要です。



結合組織は血管も含めて身体のあらゆる器官を形成する主要な構成要素ですが、その結合組織の構成成分がコラーゲン繊維とエラスチン繊維です。強靭なコラーゲン繊維と弾性のあるエラスチン繊維によって私達の体の器官はその形状を保ち、機能性を維持しています。

ビタミンCが欠乏するとそのコラーゲン繊維が正常に生成さなくなるために結合組織が脆弱となり、例えば毛細血管からの出血が起こりやすくなったりします。

ビタミンCの欠乏症状について調べてゆくと、今回取り上げているような出血傾向に関する記述が多くあります。先には血液自体の凝固性の異常で出血が生じやすく止血しにくくなることに着目してきたところですが、ビタミンCの欠乏では血管がもろくなることで出血が発生しやすくなります。

さらに、ビタミンCには抗酸化作用があります。私たちは呼吸によって酸素を取り入れ、それによって体内に蓄えた炭素化合物を燃焼させて生体活動のエネルギーとしていますが、その過程で生じる活性酸素は人の老化を促進したり、血管の構造を傷つけたりします。ビタミンCはその活性酸素の弊害から体を守る働きも担っています。

食生活が豊かになった現在、普通に食事を摂っていればビタミンCの欠乏などは起こらないようにも思われますが、インスタント食品の多食など偏った食生活をしていると、やはり不足したりもするかもしれません。

成人で一日に100mg前後の摂取が必要とのことですが、野菜や果物などを意識して食事に取り入れるように心掛けたいものです。緑茶にはビタミンCが豊富に含まれているそうなので、普段はコーヒーばかり飲んでいる私も、口の中の血豆ができにくくなることを願って、休憩の一服は緑茶に切り替えてみようかなとも思っています。