口の中に突然できる血豆の原因は?



食事中などに突然出現する口の中の血豆。

ここ数年はたびたび発生するので驚かなくもなっていたのですが、短期間に集中的に発生したり、異常に大きなソラ豆大のものが発生したりしたときは、さすがに何か身体に深刻な事態が生じているのではないだろうかと心配になりました。

私自身も医療業界の片隅で仕事をしていますので、出血が起こりやすく止まりにくい出血傾向の延長線上に脳出血という病名も意識されはじめて、少しずつ、口の中に血豆ができる原因や対処法について調べることを始めました。


二つ並んでほぼ同時に発生しました (゚Д゚)!



専門的には口腔内血腫とか血疱などと言われていますが、例えばカリカリに揚がったフライのような口触りの固いものを食べているときや、熱々のラーメンを啜っているときなどに生じやすい感じがしています。

頬の内側の咬み合わせ部分や舌の縁、口腔の天井とその奥の軟らかいところ(上口蓋・軟口蓋)などにポチリと膨らみが生じてピリピリと痛みだし、たいがいは小豆粒ぐらいまで膨らんで停止するのですが、ひどいときは喉近くでソラ豆大まで膨らむこともあります。


大きくなって二つが結合した後、自然に粘膜が破れて萎びました (ToT)



口の中に血豆が出来る原因は、大括りに以下の二通りに分類できそうです。


1.物理的な要因による損傷

頬の内側や舌の縁を噛んでしまったり、治療した歯の不整面の当たりであったり、熱々の飲食物による熱傷など、物理的な損傷によって口腔内に血腫が生じるものです。原因も自覚されやすく、頻繁に発生するのでなければ偶発的なものとして特に心配する必要はないものと思われます。


2.生理的な要因による出血傾向

背景に何らかの生理的な異常による全身の出血傾向があり、毛細血管からの出血が起こりやすく、なおかつ止血しにくい状態が生じている場合です。血液の異常であれば血液凝固に主要な役割を果たす血小板の減少や機能異常肝機能の低下薬剤の副作用など、血管の異常であればビタミン類の欠乏糖尿病高LDLコレステロール血症などに起因する血管の脆弱化が考えられます。それぞれ疾患に至っている場合もあり、脳出血のリスクが高まるなど、注意の必要な状態であると言えます。


薬剤の副作用による出血傾向の例:心筋梗塞平癒後に抗凝固薬を服用されている方の腕。皮下出血の原因に心当たりはないという。

先に述べたような物理的な要因に心当たりがある場合でも、頻回に発生する場合は要注意です。出血傾向にあっては口腔内血腫の他にも、白目が赤くなる結膜下出血歯茎の出血鼻出血皮下出血(紫斑)などが生じやすい傾向があります。


口腔血腫が頻発していた時期に生じた結膜下出血。これは怖い(゚Д゚;)!



対処法は潰す?潰さない?


血豆を潰すか潰さないかはそれぞれ一長一短があるのですが、私の場合は状況が許すなら血豆が大きくならないうちに潰してしまいます。潰すといっても木綿針の尖端でちょっと突くだけなのですが、放血することで血豆の内圧が逃げるので、小さいうちに処置をしておくと血豆がそれ以上大きくなるのを防ぐことができます。

食事中に発生することが多いので、咀嚼(そしゃく)の刺激で血豆が大きくなってしまわないように、いったん食事を中断して穿刺放血します。血豆に圧が加わらないように針は鋭利なものが良いですし、一応は衛生的なことも考えて、私はライターの火で尖端を軽く炙って水道水で冷ましてから用いています。


食事中に発生した頬の内側の血豆




木綿針で穿刺放血した状態



以下は私自身の経験的な推測ですが、始めは小さく発生した血豆が大きくなるのには、どうも浸透圧が作用しているように思われます。つまり、半透膜である表皮粘膜を介して口の中の水分が血豆の中の血液側へ浸透し、血豆の内圧が亢進するために粘膜が内側から引き剥がされて、そこからさらに粘膜内に出血が生じる悪循環があるように感じています。その根拠として、血豆の発生時に真水を口に含むと血豆にしみるというか、痛みが増します。

ですので、特に口の中に血豆が出来てしまった直後は、真水を口に含むと血豆が浸透圧でパンパンになって粘膜の剥離が進むことが考えられますので要注意です。


発生後に穿刺放血し2日経った状態



口の中にはどうしても雑菌がいて、血豆を潰すとそこに細菌が取りついて潰瘍様の口内炎になってしまう心配があります。このため一般的には潰さない方が良いと言われているのですが、放っておいてもどのみち潰れてしまいますし、血豆が拡大する前に早めに穿刺放血してやった方が広範な粘膜剥離が防がれて、結果的には被害が小さくて済む感じです。後は一昼夜ほど、うがい薬などでなるべく口の中の清潔を保つように心掛けます。細菌感染がなければ口腔粘膜の回復は案外早いです。

→ 関連記事: 口の中の血豆が大きくなる理由

口の中にできた血豆は小豆粒より大きなものともなると自然吸収されるにはかなり時間を要しますし、その異物感はとても煩わしいものです。大概はいつの間にか潰れてしまうのですが、そっと安静にしておくことが出来るなら、血豆の中で上皮粘膜がいくらかでも再生してから破れてくれた方が、口内炎に移行するリスクは低くなるはずで、その点では潰さずにおくことにも一定のメリットがあります。ですので潰さずに治癒を待てる方は、おそらくそうした方が良いのだろうと思います。

以上、私が経験的に最善と感じている対処方法をご紹介いたしましたが、私自身も必ず潰すということではなく、小さいまま大きくならないこともありますし、状況によって対処しています。

口の中の血豆は病気の兆候か?


口の中に突然発生する血豆は、先に述べたように多くの場合はそれほど心配なものではありません。たまに発生する程度であれば、気に病む必要はないでしょう。

けれども短期間に頻繁に発生したり、体の他の部位も含めて出血傾向が自覚された場合には、やはり何らかの病的な状態が生じている可能性が考えられるので、医師に相談するのが賢明です。「血液内科」の診療科のある病院を受診するのが適当かと思われますが、かかりつけ医歯科医院などで受診する場合には、出血が頻発する状況を十分に伝えることは必要だろうと思います。それぞれ一般的には心配のないものとされている症状なので、単発的なものと思われてしまうと重要なシグナルが見過ごされてしまう可能性があります。

→ 関連記事: 脾臓と出血傾向
→ 関連記事: 口の中のむくみと血豆の発生には関係性があるだろうか?

おそらく私も本来は受診すべき状況にあったものと思われますが、出血傾向について調べながら、原因に心当たりが生じたので、現在は年に二回の職場の定期検診のデータを参考に、自分なりに気をつけて様子をみている状況です。



何に気をつけているのかというと、あくまで私の場合ですが、それは「お酒」です。ちなみに定期健診では肝臓(γ-GTP・GOT・GPT)、脂質(中性脂肪・LDLコレステロール)の値がいつも高めです。

出血しやすく止血しにくい状況があった場合にまず疑われるのは血小板の減少や機能異常ですが、そうした血液の凝固性に関わる成分の大半は肝臓で産生されます。また肝臓は毛細血管に悪影響を及ぼすことのある血糖の代謝にも深く関わっていますし、出血傾向について調べてゆくと、血液の凝固性や血管の恒常性に関して肝臓の果たしている役割の多様さに気付かされます。

例えば全身に出血が生じやすくなる代表的な病気である特発性血小板減少性紫斑病の原因にも上げられる「脾腫」という脾臓の肥大症は、肝炎や肝硬変に付随して発生しますが、そのように肝臓の不調は他の臓器にも深刻な影響を及ぼします。私はこれまで毎日のようにアルコールを飲み続けてきたので、長いあいだ肝臓に負担を強いてきましたが、おそらく出血傾向はその代償だろうと、今は思っています。

肝臓をいたわってみる


私の場合はお酒が原因かもしれないとお話ししましたが、肝臓の機能が低下する原因というのはお酒ばかりでもなく、例えばある種の栄養の不足(偏った食事や無理なダイエット)であったり、過労や寝不足であったり、内服薬の副作用であったりということも考えられます。どうでしょう、心当たりはないでしょうか?

さて、肝臓をいたわってみようということで、現在私が行っているのは週に2日は休肝日を設けることと、日々の酒量を自制すること、そして古くから肝臓に良いと言われているシジミのサプリメントを試しています。

私が飲用しているのは木曽川河口の汽水域で獲れる国産大和しじみの濃縮エキスを原料とするサプリメントですが、期待していた以上に体調に良い変化を実感していますし、口の中の血豆の発生も遠退いています。



Wのオルニチン



これまでに数種類のしじみサプリメントを試しましたが、現在のところ私が最も信頼しているのが上の製品です。私はカプセルであっても必ず咬み破って内容物の味を確認するのですが、食べ親しんできたシジミの風味を感じられたのは、正直、こちらの製品だけです。

よく「シジミ◯◯個分のオルニチン」という商品がありますが、それらは主に発酵の技術で化学的に生成されたオルニチンを使用した製品に用いられるキャッチフレーズで、シジミを原料にしていない製品が多いです。確かにオルニチンは注目すべき栄養素なのですが、肝臓をいたわることを目的とした場合、シジミには人が体内で十分に生成できない必須アミノ酸ビタミン類など、肝臓の働きを助ける栄養素がバランス良く含まれていますので、できればシジミまるごとの栄養を摂りたいものです。その点で上の製品は国産シジミ濃縮エキスに、さらに発酵生成されたオルニチンを添加してあるので、シジミの効果・違いを体感してみたいという方にはとくにお勧めです。

Wのオルニチン



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