口の中に血豆が発生したときの対処法は?


口の中に出来た血豆ですが、小豆粒より大きなものともなると、自然に吸収されるにはそれなりに時間を要しますし、その異物感はとても煩わしいものです。ですので、私の場合は状況が許すなら血豆が大きくならないうちに潰してしまいます。

潰すといっても木綿針の尖端でちょっと突くだけなのですが、放血することで血豆の内圧が逃げるので、処置をしておくと血豆がそれ以上大きくなるのを防ぐことができます。

食事中に発生することが多いので、咀嚼(そしゃく)の刺激で血豆が大きくなってしまわないように、いったん食事を中断して穿刺放血します。血豆に圧が加わらないように針は鋭利なものが良いですし、一応は衛生的なことも考えて、私はライターの火で尖端を軽く炙って水道水で冷ましてから用いています。針は周囲の皮膚に対して平行に、血豆の基部に近い側面を浅く刺すのが要領です。針を立てて用いると尖端で皮膚を突いたりして痛い思いをするので気をつけましょう。後は一昼夜ほど、うがい薬などでなるべく口の中の清潔を保つように心掛けます。細菌感染がなければ口腔粘膜の回復は案外早いです。


食事中に発生した頬の内側の血豆



「私は潰す」と書きましたが、少々乱暴ですよね。実際、血豆を潰すか潰さないかはそれぞれ一長一短があって、放置していつの間にか潰れているというパターンが多いと思うのですが、そっと安静にしておくことが出来るなら、血豆の中で上皮粘膜がいくらかでも再生してから破れてくれた方が口内炎に移行するリスクは低くなるはずで、その点では潰さずにおくことにメリットがあります。ですので潰さずに治癒を待てる方は、おそらくそうした方が良いのだろうと思います。


木綿針で突いて放血した状態



口の中にはどうしても雑菌がいて、血豆を潰すとそこに細菌が取りついて潰瘍様の口内炎になってしまう心配は確かにあります。このため一般的には潰さない方が良いと言われているのですが、血豆は発生後に急速に大きくなったりするので、早めに穿刺放血してやった方が広範な粘膜の剥離が防がれて、結果的には口内炎のリスクを低減させることにもなります。


発生後に穿刺放血し2日経った状態



以上、私が経験的に最善と感じている対処方法をご紹介しましたが、自身で行う外科的な処置についてはあくまで私の場合ということで、参考事例としてお役立て頂ければ幸いです。ちなみに私も必ず潰すということではなく、小さいまま大きくならないこともありますし、状況によって対処しています。

口の中の血豆、受診は何科?


口の中の血豆は、例えば皮下出血や目の出血、鼻出血なども含めて頻発するのでなければ特に診察を受ける必要というのは無いはずですが、飲食の邪魔になって困っているとか、度々発生するので心配だという場合は、積極的に医師に相談するべきです。さて、診療科はどこを受診すればよいのでしょう。


1.口腔外科や歯科を受診した方がよい場合

物理的な要因によって偶発的に口の中の血豆が生じた場合で、潰すなどの処置を受けたいという方は、口腔外科の管轄です。私の場合は自分で潰してしまいますが、口内炎に移行したりしないようにより慎重に対応したいという方や、潰れた跡がいつまでも痛む、あるいはお子さんの口に血豆ができている場合などは、口腔外科を受診するのが適当です。歯科医院でも対応して頂けると思います。

蛇足になりますが、血豆かどうか判別できない黒い腫瘤や、治りにくい口内炎のようなものが長期に口の中にある場合は、口腔がんの可能性もあるので早めの受診をお勧めします。


2.血液内科を受診した方がよい場合

口あたりの固い食べ物や、熱々の食べ物など、血豆の発生原因となるような物理的な刺激に心当たりがない場合や、心当たりがあったとしても短期間に頻発する場合、あるいは体の他の部位も含めて出血傾向が自覚された場合には、何らかの病的な状態が生じている可能性があるので、血液内科を受診するのが適当です。けれども、血液内科という診療科を設けている病院はあまり多くはないので、一般的にはかかりつけの内科を受診して、出血が頻発することなどを述べて相談するのが現実的だろうと思います。

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