血管を丈夫にするビタミンCの働き




出血傾向に関わりの深い栄養素としてビタミンCがあります。

ビタミンC(アスコルビン酸)には人の健康に欠かせない幾つかの効用がありますが、その中でコラーゲン生成に関わる働きは血管を丈夫に保つという観点で非常に重要です。



結合組織は血管も含めて身体のあらゆる器官を形成する主要な構成要素ですが、その結合組織の構成成分がコラーゲン繊維とエラスチン繊維です。強靭なコラーゲン繊維と弾性のあるエラスチン繊維によって私達の体の器官はその形状を保ち、機能性を維持しています。

ビタミンCが欠乏するとそのコラーゲン繊維が正常に生成さなくなるために結合組織が脆弱となり、例えば毛細血管からの出血が起こりやすくなったりします。

ビタミンCの欠乏症状について調べてゆくと、今回取り上げているような出血傾向に関する記述が多くあります。先には血液自体の凝固性の異常で出血が生じやすく、あるいは止血しにくくなることに着目してきたところですが、ビタミンCの欠乏では血管がもろくなることで出血が発生しやすくなります。

さらに、ビタミンCには抗酸化作用があります。私たちは呼吸によって酸素を取り入れ、それによって体内に蓄えた炭素化合物を燃焼させて生体活動のエネルギーとしていますが、その過程で生じる活性酸素は人の老化を促進したり、血管の構造を傷つけたりします。ビタミンCはその活性酸素の弊害から体を守る働きも担っています。

食生活が豊かになった現在、普通に食事を摂っていればビタミンCの欠乏などは起こらないようにも思われますが、インスタント食品の多食など偏った食生活をしていると、やはり不足したりもするかもしれません。

成人で一日に100mg前後の摂取が必要とのことですが、野菜や果物などを意識して食事に取り入れるように心掛けたいものです。緑茶にはビタミンCが豊富に含まれているそうなので、普段はコーヒーばかり飲んでいる私も、口の中の血豆ができにくくなることを願って、休憩の一服は緑茶に切り替えてみようかなとも思っています。


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